居酒屋チェーン大手のワタミが上場後初の赤字となった。
経営不振はワタミに限ったことでないのだ。
居酒屋業界全体が景気が悪いのだ。
ではなんで悪いのか。
さらに食品業界で悪いのは、ここだ。
ワタミは5月2日に2014年3月期の連結決算を
下方修正し約49億円の赤字に転落する。
1998年の上場後初めての赤字である。
面白いのはレストラン業界が黒字なのに
居酒屋業界は赤字になったのか。
おまけに、コーヒー業界も集客に必死だ。
2014年3月からスターバックスは、
午後4時からビールとワインを販売する。
といっても、アメリカ本国の話。
最近の不景気で飲みに行かない
お父さんが増えている。
だけど、一杯だけのんで帰る
お父さんの憩いの場は
どこだ。
そう、プロント。
銀座8丁目のプロントが、
帰りのサラリーマンの憩いの場に
なっている。ビールを片手に
つまみはなし。
その先きにはなんと
「俺のだし」=おでんや
がある。
この立ち飲み文化を銀座に持ち込んだ
優秀なお店だ。銀座の90件あるおでんやに
殴り込みに来た感じである。
プロントはbarタイムはテーブルで会計である。
だから、気楽。
簡単な宴会料理も用意している。
飲み放題もある。
おまけに、集客は積極策に出ている。
テーブルにコンセントのシールを張り
ノマドスタイルの人々を集めている。
おまけに、ランチタイムはパスタ
セットが待っているし、夜はビール。
Wi-Fi完売でいうことなしである。
居酒屋での客単価をコーヒーショップが
奪い取る感じである。
一方、上野界隈の居酒屋は
お疲れサンセットで対抗。
つまみがついて
生ビール込の900円。
この価格が居酒屋を追い込んでいる。
だから、既存の居酒屋が値下げをしている。
いままで、現金払いの居酒屋がカード決済を
導入する。
おまけに屋台までカード決済を可能にしているから
恐れ入った。
プロントに奪われた客をスターバックスが
生ビールで獲得することができるか。
一つだけ大きな違いがある。
プロントは喫煙なんだ。
スターバックスは禁煙。
さあ、この差は今後どうなるのか。
居酒屋は生き残れるのか。
居酒屋を襲う究極の問題は、労務難だな。
慢性的な労務難だ。これを救うのは外国人だよね。
居酒屋愛好家の私は居酒屋に頑張ってほしい。
応援します。ガード下の居酒屋。