MacBook Airはアップル暦だと例年6月に新製品が出るのであるが、ここ数年はマイナーチェンジに終わってきた。MacBook Proは11月の発売が普通であるが今年は夏に発売された。これまた、マイナーチェンジである。このところ通年の計画が狂いだしている。アップルはちょっと焦りだしている感じがする。
アップルのパソコンの販売台数は伸び続けてきた。個人ユーザーベースではアップルのMacBook Pro、MacBook Airは快調に販売されている。一方でWindowsマシーンは企業の入れ替えを勘案して各メーカーが必死にがんばいしてきた。そこに本家が参入してきたのだ。Microsoftが創業以来初めてパソコンを販売した。SurFace Bookと名付けたMicrosoftの純正パソコンはアメリカでの先行予約の段階で完売した。Microsoftの予想に反する販売実績だ。しかも、一番価格の高いSurFace Bookから完売している。価格は18万円からだからちょいと高い感じがするのに完売。生産が追いつかなくなる可能性もある。
これには少し理由がある。Windowsマシーンは実はできのいいものと悪いもので線引きができるものではなかった。とりあえず、企業が貸与するから使うというビジネスマンが大半で自分からWindowsマシーンを購入するのは自宅残業のためだった。本音はそうだと思う。Windowsでしか起動しなアプリがあるから当然MacBookユーザーはVMware,parallelsをインストールしてMacBookの中にWindowsを入れる。最軽量でビジネスではWindowsでプライベートはMacと1台で切り替えができるからメリットがあった。
ところが、SurFace Bookは画面を切り離して使用できるのでiPad的に使用することができる。しかも、Windows10を使いこなすことになる。アップルのiPadはiOSでMacOSMacOSとは違う。タブレットとパソコンの2個持ちをしなくて済むのが利点だ。
処理スピードはMacBook Airの遥かに上であるとMicrosoftは発表しているがどうなのだろうか。インテルが新しいCPUをMicrosoftに提供した。となるとアップルはMacBook Air2016の開発にパワーアップしているはずだが情報が漏れてこない。ジョナサンアイブの作戦なのか。ティムクックの作戦なのかはわからないが来年の2月は何かありそうな気がする。
MacOSのアップデートは必ず新製品と同時に発表されるのだが、今年は全く違った。どこか歯車がズレているのである。きっと今頃、何かを仕込んでいるのに違いない。