MacOSは比較的安全と言われてきたがそうでもなさそうだ。
そんな研究結果発表がアメリカであったのだ。
さて、どうしようかな。
MacOSの安全性に赤信号が点灯したのだ。この発表はAppleにどんな影響を与えるものなのか。ユーザーは戦々恐々としていないか。
セキュリティ企業Synackの研究部門長であるPatrick Wardle氏は、米国サンフランシスコで開催された「RSA Conference 2015」での講演で、「Mac OS X」のセキュリティ機能「XProtect」と「Gatekeeper」は容易に突破可能であると語った。
この発表は衝撃的である。
AppleはMac OS Xを狙った攻撃の増加を受けて、まずMac OS X 10.6(開発コード名:「Snow Leopard」)にXProtectを導入し、続いてMac OS X 10.8(同「Mountain Lion」)でGatekeeperを導入した。XProtectは、既知の脆弱性があるアプリやプラグインの実行を禁止してシステムを保護する。一方、Gatekeeperは提供元の正当性を確認できないアプリの実行を禁止してシステムを保護する。
Wardle氏によると、攻撃者にとってXProtectを突破するのは「造作もない」という。攻撃者は既存のマルウェアを再コンパイルしてハッシュ値を変更するだけで、XProtectを突破してシステム上でマルウェアを実行できる。また、XProtectのサンドボックス機能自体は強固だが、カーネルレベルに存在する数多くの既知の脆弱性を悪用すれば、サンドボックスを突破するのは容易だとWardle氏は述べている。
一方のGatekeeperは、「Mac App Store」の審査を通過したアプリか、正当な開発元から提供されたアプリ以外の実行を禁止するが、Wardle氏によると、Gatekeeperはアプリのパッケージしか検証せず、いったん検証を通過したアプリの監視は継続しないため、攻撃者は正当なアプリの実行時に外部からコンテンツを読み込ませる形で、簡単にGatekeeperの監視を回避できるという。
米ZDNetはこの件に関しAppleにコメントを求めているが、現時点で回答は得られていない。
最近のAppleはプログラマーの確保ができていないのかもしれない。
確かに、脆弱性問題は指摘されてはアップデートを実施してきた。
今回の指摘は設計の変更を余儀なくされる問題である。
アップルは今確認作業を行っているだろう。
どんなOSも100%の安全性は保障されていない。
比較的安全と言われてきたがやっぱり駄目だったのか。
さて、Appleのアップデートはいつ実行されるのか。
それを待つしかないのかもしれない。