イトーヨーカドーやセブンイレブンなどの持株会社のセブン&アイは4日は、
アメリカの高級百貨店であるバーニーズ・ニューヨークの日本で店舗展開する
バーニーズジャパン社を、株主の住友商事と東京海上キャピタル系のTMC
から買収する。
バーニーズ・ニューヨークは1923年にニューヨークのマンハッタンンに開業した百貨店です。
1996年には一度倒産しています。そして、ユニクロを運営するファーストリスティングが買収を
画策しアラブ資本と勝負した。
日本におけるバーニーズジャパン社は、1989年に伊勢丹が(株)バーニーズジャパン社を設立した。
1990年に東京・新宿に一号店を開店し大好評を得た。その理由は当時大人気だったアルマーニを
はじめオリジナルブランド生産がイタリアの一流工場でありながら価格が安かった。
新宿を起点に店舗は横浜(1993年開業)と銀座(2004年開業)にも店舗を展開した。
2006年に伊勢丹がBNJの株式を住友商事と東京海上キャピタル系ファンドTMCに
譲渡したため、住友商事主導の経営体制となっていた。
また、2010年国内4店舗目となる神戸店が開店した。
2011年9月には福岡・天神に店舗を展開した。
米国バーニーズとBNJとの間に直接的な資本関係はない。
運営店舗:銀座・新宿・横浜・神戸・福岡およびアウトレット施設に5店舗展開している。
売上高:195億22百万円(平成25年2月期)
セブンアンドアイホールディングスに経営できるのかが問題だ。
バーニーズは百貨店というよりもセレクトショップである。
買い付けるバイヤーとマーチャンダイザーの手腕が問われる
アパレル業界で今後異変が起こるに違いない。
まず、ヨーロッパ資本は直接子会社を日本に作って店舗展開する
傾向にある。ニューヨークの本社が契約を解除して本格的に
経営に乗り出してくるリスクもあり。
三洋商会のバーバーリー契約解除の問題もしかりだ。
バーバリーは日本で法人を設立し直接販売を開始する。
アパレル業界はあたらな時代に入ろうとしている。
欧米のブランドはフランチャイズによる販売から
直販の道を探っているのだ。
今後の動向には注視したほうがよさそうだ。