明日で築地市場の豊ちゃんが閉店する。
創業家の経営は明日で終わりだ。
創業９５年の伝統ある味が最後だ。
しばらく休みをとってから
別のオーナーが屋号は同じで
経営を再開するそうだ。
でも、経営者が変れば
味も変わるだろう。
まして、ばあちゃんとの話が
出来なくなることが寂しい。
どんなときでも威勢良く
元気に店にいたオーナー。
明日は混むだろうな。
築地市場に勤務するすべての人に
愛されていた。
めちゃくちゃ儲かっていた
店だ。
「あたしは豊洲には行かない」
そういっていたばあちゃん。
日本橋から築地に引越してきた
市場。
この市場で働く人から
カレーも食べたい、豚カツも食べたいと
言われてカツカレーが出来た。
カツ丼
カツ煮とご飯で「アタマライス」
最後になにを食べよか。
アタマライスだな。
もう、カレーはない。
オムのっけもない。
寂しいな。
そんなことを考えているのは
おれだけかな。
どんなに疲れていても
ここに来れば元気が出た。
「何下向いてるんだ。胸をはれ。若者は食べて戦え」
ばあちゃんに何回励まされ難局を乗り切ってきただろうか。
築地市場から離れたくない。
そう思ったから、就職活動は
築地市場を起点に会社訪問した。
この店があったから、築地を愛せた。
なんか、実家の台所がなくなる気分なんだよな。
でも、明日はばあちゃんと記念写真撮ってくるよ。
おれの元気の源
築地 豊ちゃんに感謝
このカキフライももう食べれないのか。
